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Love adventure
第7章 禁断の萌芽
「……買ってくれば良いじゃないですか」
髪を弄ぶ彼の手を払いのける事が出来ず、頬を熱くしながら言い返すと、三広までが
「ほなみちゃんの手料理が食べたい――!」と騒ぎ出し「僕も!」と亮介が手を挙げた。
ずっと眠そうにしていた野村も突然覚醒し盛大にお腹を鳴らしながら、ほなみをじいっ……と見つめる。
皆の「お腹すいた」コールに負けたほなみは、ライブハウスの2階にあるカフェのキッチンで、大量のハヤシライスを作る羽目になった。
リハーサルや準備を手伝うのは、学園祭みたいで楽しかった。
高校生の時演劇部にいたほなみは、舞台装置や照明、効果音などの担当で、ピアノやシンセサイザーで劇中で流す音楽を舞台裏で演奏したりしていた。
まるで当時に戻ったようだった。
いつもは、ひとりマンションで過ごす時間が多いほなみだが、大勢の人で賑やかな中で充実していた。
(それに、思いがけず西君とずっと一緒に居られた――)
普通はありえないだろうに、色々な偶然が重なって、こんな事もあるんだ、と思っていた。
あれよあれよと言う間にライブがスタートし、クレッシェンドのメンバーと共にステージを後ろから、今こっそりと見ている。
この後、彼らが演奏する予定だが、その事は星の王子メンバーとクレッシェンドのメンバー、浜田、ほなみしか知らない。
観客の若者たちは拳を振り上げ熱狂している。
立て続けにアップテンポのナンバーを演奏していた星の王子だったが、青く幻想的な照明に切り替わると、しっとりしたメロディーをキーボードが奏で始め、ドラム、ベース、ギターも加わり、ボーカルが歌い始めた。
髪を弄ぶ彼の手を払いのける事が出来ず、頬を熱くしながら言い返すと、三広までが
「ほなみちゃんの手料理が食べたい――!」と騒ぎ出し「僕も!」と亮介が手を挙げた。
ずっと眠そうにしていた野村も突然覚醒し盛大にお腹を鳴らしながら、ほなみをじいっ……と見つめる。
皆の「お腹すいた」コールに負けたほなみは、ライブハウスの2階にあるカフェのキッチンで、大量のハヤシライスを作る羽目になった。
リハーサルや準備を手伝うのは、学園祭みたいで楽しかった。
高校生の時演劇部にいたほなみは、舞台装置や照明、効果音などの担当で、ピアノやシンセサイザーで劇中で流す音楽を舞台裏で演奏したりしていた。
まるで当時に戻ったようだった。
いつもは、ひとりマンションで過ごす時間が多いほなみだが、大勢の人で賑やかな中で充実していた。
(それに、思いがけず西君とずっと一緒に居られた――)
普通はありえないだろうに、色々な偶然が重なって、こんな事もあるんだ、と思っていた。
あれよあれよと言う間にライブがスタートし、クレッシェンドのメンバーと共にステージを後ろから、今こっそりと見ている。
この後、彼らが演奏する予定だが、その事は星の王子メンバーとクレッシェンドのメンバー、浜田、ほなみしか知らない。
観客の若者たちは拳を振り上げ熱狂している。
立て続けにアップテンポのナンバーを演奏していた星の王子だったが、青く幻想的な照明に切り替わると、しっとりしたメロディーをキーボードが奏で始め、ドラム、ベース、ギターも加わり、ボーカルが歌い始めた。