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Love adventure
第59章 奪還作戦

「今日は、丸一日クレッシェンドのキャンペーンだ。
お前も身体を張れよ」
「綾波さん……」
「なんだ」
「私……やっぱり……智也の所に戻ったほうが……」
「ダメだ」
キッパリと言われ、ほなみの目から涙が溢れる。
浜田は登園中の幼稚園児達に囲まれ、一緒にダンスをしていた。
「だって……私がいたら皆に迷惑をかけます……
綾波さんが刺されたのも、私のせいなんでしょう?
……もし、またそんな事があったら……!」
耐えきれずしゃくり上げた時、綾波に強く抱き締められた。
ただでさえ呼吸がしづらい着ぐるみなのに、締められると気が遠くなる。
ほなみの視界が綾波の紺色のシャツで遮られた。
「絶対に何とかしてやる……何がなんでも……」
「……綾波さ……」
「祐樹の……いや、俺の前から……居なくなるな!」
「――!!」
ほなみの心臓が飛び出しそうに、バクンと跳ねた。
――西君と居たい。皆と離れたくない……
智也の悲しみを含んだ瞳が過ると、とてつもなく心の何処かが痛んだ。
けれど、自分の気持ちには嘘は付けない。
綾波の腕に包まれながら、ほなみは西本祐樹を思った。
(――西君……私は、貴方の邪魔になりたくない……でも……側にいたいの……)
お前も身体を張れよ」
「綾波さん……」
「なんだ」
「私……やっぱり……智也の所に戻ったほうが……」
「ダメだ」
キッパリと言われ、ほなみの目から涙が溢れる。
浜田は登園中の幼稚園児達に囲まれ、一緒にダンスをしていた。
「だって……私がいたら皆に迷惑をかけます……
綾波さんが刺されたのも、私のせいなんでしょう?
……もし、またそんな事があったら……!」
耐えきれずしゃくり上げた時、綾波に強く抱き締められた。
ただでさえ呼吸がしづらい着ぐるみなのに、締められると気が遠くなる。
ほなみの視界が綾波の紺色のシャツで遮られた。
「絶対に何とかしてやる……何がなんでも……」
「……綾波さ……」
「祐樹の……いや、俺の前から……居なくなるな!」
「――!!」
ほなみの心臓が飛び出しそうに、バクンと跳ねた。
――西君と居たい。皆と離れたくない……
智也の悲しみを含んだ瞳が過ると、とてつもなく心の何処かが痛んだ。
けれど、自分の気持ちには嘘は付けない。
綾波の腕に包まれながら、ほなみは西本祐樹を思った。
(――西君……私は、貴方の邪魔になりたくない……でも……側にいたいの……)

