この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Love adventure
第60章 Destiny

「私……困る……っ」
ほなみの瞳から、また大粒の涙が溢れるのを見て、綾波はクスリと笑う。
「困ればいいさ……どうしようもなく困って……俺の事で頭の中を一杯にすればいい」
「――綾波さんっ」
「お前が、選べばいいんだ。誰を愛するのか――」
「!」
『音符に乗って~!君のすべてを~!さらいに!い~くよ~!』
ステージから拍手と大歓声が聞こえる。
橙色の空は既に紫色に塗り替えられ、うっすらと白い月が浮かび、夜が訪れようとしている。
浜田の歌声が響く中、ふたりはただ見詰めあっていた。
――私は西君に心を、そして何もかもをさらわれた……
なのに、色んな事で、大きく揺れてしまう……
『お前が選べばいい』
――そう。
私は本当に、運命を選ばなくてはならないのだ――
ほなみの瞳から、また大粒の涙が溢れるのを見て、綾波はクスリと笑う。
「困ればいいさ……どうしようもなく困って……俺の事で頭の中を一杯にすればいい」
「――綾波さんっ」
「お前が、選べばいいんだ。誰を愛するのか――」
「!」
『音符に乗って~!君のすべてを~!さらいに!い~くよ~!』
ステージから拍手と大歓声が聞こえる。
橙色の空は既に紫色に塗り替えられ、うっすらと白い月が浮かび、夜が訪れようとしている。
浜田の歌声が響く中、ふたりはただ見詰めあっていた。
――私は西君に心を、そして何もかもをさらわれた……
なのに、色んな事で、大きく揺れてしまう……
『お前が選べばいい』
――そう。
私は本当に、運命を選ばなくてはならないのだ――

