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Love adventure
第61章 ミュージックスタイル

「本番20秒前で――す」
スタッフが声を張り上げる。
綾波はほなみを離し、スタンバイする場所を指差した。
それは電飾で飾られたゴンドラだった。
「――!?」
「大サビになったら浜田さんがメンバーの前に飛び出して踊る。
お前はゴンドラに乗って適当に動いてろ」
「えええっ!」
「ほなみちゃん、ゴメンね~僕、高所恐怖症でゴンドラ乗れないんだよ~」
浜田が申し訳なさそうに、拝むポーズをしている。
「高く浮くんですかっ!?」
「そうだ……まあ一分半くらいの間だ。辛抱できるか?」
ほなみは、ゴクリと喉を鳴らした。
(あまり、高い所は得意ではないけれど……)
ピアノの前に立ち、袖を捲り気合いを入れる西本をちらりと見て、ほなみは心を決めた。
「はい、はま子として頑張ります!」
「偉いっ!僕もはまじろうとして死ぬ気で頑張るよーー!」
「……時間だ。ほなみ、気を付けろよ」
ほなみ達は、綾波を一度振り返り頭を下げて、ゴンドラの前に行き待機する。
その時、気付く者は誰ひとりとしていなかった。
ゴンドラのワイヤーが切れかかっていることにーー
スタッフが声を張り上げる。
綾波はほなみを離し、スタンバイする場所を指差した。
それは電飾で飾られたゴンドラだった。
「――!?」
「大サビになったら浜田さんがメンバーの前に飛び出して踊る。
お前はゴンドラに乗って適当に動いてろ」
「えええっ!」
「ほなみちゃん、ゴメンね~僕、高所恐怖症でゴンドラ乗れないんだよ~」
浜田が申し訳なさそうに、拝むポーズをしている。
「高く浮くんですかっ!?」
「そうだ……まあ一分半くらいの間だ。辛抱できるか?」
ほなみは、ゴクリと喉を鳴らした。
(あまり、高い所は得意ではないけれど……)
ピアノの前に立ち、袖を捲り気合いを入れる西本をちらりと見て、ほなみは心を決めた。
「はい、はま子として頑張ります!」
「偉いっ!僕もはまじろうとして死ぬ気で頑張るよーー!」
「……時間だ。ほなみ、気を付けろよ」
ほなみ達は、綾波を一度振り返り頭を下げて、ゴンドラの前に行き待機する。
その時、気付く者は誰ひとりとしていなかった。
ゴンドラのワイヤーが切れかかっていることにーー

