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Love adventure
第62章 熱愛宣言・略奪宣言

抱きとめた西本の頬に、血が伝う。
ほなみは涙を流し、彼の血を指で拭った。
「西君っ……大丈夫!?」
西本は痛みに少し眉間に皺を寄せて起き上がり、はま子の頭の部分を取りほなみにウィンクする。
「やあ……ほなみ。良く似合ってるよ……やっぱりほなみは何を着ても可愛いね……」
「西君……私……私っ」
ほなみはしゃくり上げ、思いを言葉にしようとするが、喉が詰まった様に出てこない。
そんなほなみを見て、西本は涼やかな声で言った。
「何も聞かないよ?俺は」
「えっ……」
西本はほなみの頬を両手で挟み、愛しさを込めた瞳で見つめる。
「ほなみが何と言おうと、離さないから」
「西君――!」
西本はほなみの頭を掴むと、唇を重ねた。
ヤモリが手を叩くと、回りの人々も拍手した。
「祐樹いいい!よがっだ――!」
「ほなみちゃんを幸せにするんだぞ――!」
三広と亮介も涙ぐみ拍手する。
浜田はスタジオ中を飛び回り、拍手を更に煽っていた。
あぐりと野村は、笑って顔を見合わせ、手を握り合っている。
そんな中、綾波は黙ってふたりを見つめていた。
拍手は優しいさざ波の様にふたりを包み込む。
西本はほなみから唇を離して、周囲を見ると嬉しそうに笑ったが、ほなみは恥ずかしがって俯く。
西本は、ほなみの顎を掴み、再び唇を塞いだ。
スタジオの拍手は止む事なく鳴り続け、その様子は番組が終わるまでテレビに映し出され、全国に放送された。
その頃、岸家では、ミュージックスタイルを智也が見ていた。
「……お前、どうするつもりだ?」
父に静かに聞かれ、智也は画面を見つめ唇を噛んだ。
そして、薄暗い部屋の中、番組を見ながら中野は呟いた。
「私は認めない……絶対に……認めないぞ……」
ほなみは涙を流し、彼の血を指で拭った。
「西君っ……大丈夫!?」
西本は痛みに少し眉間に皺を寄せて起き上がり、はま子の頭の部分を取りほなみにウィンクする。
「やあ……ほなみ。良く似合ってるよ……やっぱりほなみは何を着ても可愛いね……」
「西君……私……私っ」
ほなみはしゃくり上げ、思いを言葉にしようとするが、喉が詰まった様に出てこない。
そんなほなみを見て、西本は涼やかな声で言った。
「何も聞かないよ?俺は」
「えっ……」
西本はほなみの頬を両手で挟み、愛しさを込めた瞳で見つめる。
「ほなみが何と言おうと、離さないから」
「西君――!」
西本はほなみの頭を掴むと、唇を重ねた。
ヤモリが手を叩くと、回りの人々も拍手した。
「祐樹いいい!よがっだ――!」
「ほなみちゃんを幸せにするんだぞ――!」
三広と亮介も涙ぐみ拍手する。
浜田はスタジオ中を飛び回り、拍手を更に煽っていた。
あぐりと野村は、笑って顔を見合わせ、手を握り合っている。
そんな中、綾波は黙ってふたりを見つめていた。
拍手は優しいさざ波の様にふたりを包み込む。
西本はほなみから唇を離して、周囲を見ると嬉しそうに笑ったが、ほなみは恥ずかしがって俯く。
西本は、ほなみの顎を掴み、再び唇を塞いだ。
スタジオの拍手は止む事なく鳴り続け、その様子は番組が終わるまでテレビに映し出され、全国に放送された。
その頃、岸家では、ミュージックスタイルを智也が見ていた。
「……お前、どうするつもりだ?」
父に静かに聞かれ、智也は画面を見つめ唇を噛んだ。
そして、薄暗い部屋の中、番組を見ながら中野は呟いた。
「私は認めない……絶対に……認めないぞ……」

