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Love adventure
第64章 夜明けの空は切ない色
 ほなみは、泣きながらいつの間にか眠ってしまっていた。
 西本のバースデイパーティの夜に拐われてから、智也に休みなく身体で攻められ、そこから
 “はま子”として朝から晩まで動き回り、肉体と精神の疲労が凄まじかったのだ。
 ベッドから起き上がり、暗がりのわずかな灯りの中、鏡に自分を映す。泣きはらしたせいで瞼が少し腫れているが、熱っぽさは消えていた。
 どの位の時間、眠っていたのだろうか。
 時計を見ると、真夜中の三時だった。

(西君は私がここに居るのを知らない筈……
 心配していないかしら?)

 部屋の中を見回すが、綾波の姿はない。
 触れられた唇や、身体に残る感触を思い出すとまた僅かに身体が疼いた。



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