パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第65章 捕まえて、蕩けさせて

　突然玄関でバタバタ音がして、三広と亮介が血相を変えて入ってきた。

｢大変な騒ぎになってるよ――！｣

　三広が入るなりスポーツ新聞を広げた。
　ほなみはそれを見て息を呑む。

『クレッシェンド西本祐樹の不倫相手は 大財閥”岸コーポレーション”の嫁だった！』
『懸念される優良企業のイメージダウン』
『厚顔無恥なミュージシャン西本祐樹』

　スキャンダラスな文言の見出しが大々的に紙面に踊っているのだ。

｢あちゃ――っ｣

　西本は、悪戯が見つかった子どものように、舌を出した。

｢……これは変な話、クレッシェンドと岸の会社の大々的な宣伝になるな｣
｢綾ちゃん、そういう問題じゃないってば……｣

　亮介は綾波に突っ込みを入れる様に呟く。