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Love adventure
第65章 捕まえて、蕩けさせて

「何とか言え……ほなみ――!」
腕を掴んでいる西本の指先の力がより強く込められた。
「い、痛い……っ」
ほなみが顔を歪めると、綾波が西本を羽交い締めにし、そのまま引き倒した。
西本は鋭い目で綾波を睨み、身を起こす。
「……綾波っ!テメェ」
「落ち着け祐樹……ほなみの体調が良くなかったから、静かな場所で休ませただけだ」
「……本当だろうな」
「お前の所に帰したら、どうせ一晩中抱いて寝かさなかっただろう?」
その言葉に、ほなみが顔を真っ赤に染める。
ふたりはしばらく睨み合っていたが、やがて西本君が両手をあげ溜め息を吐き、綾波に背を向けた。
「――分かったよ。
正直すごく面白くないけど……お前の言う通りだ」
西本が苦々しく言うと、綾波は乱れた襟元を直す。
「明日は、予定通り智也との会合だ。智也の実家の会社に場所が変更になったぞ……
ほなみも来るように、との話だ」
西本の表情が険しくなった。
「いよいよか」
「祐樹……くれぐれも頭に血を昇らせるなよ」
「わかってる」
西本は、ほなみの手をギュッと握った。

