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Love adventure
第69章 Marry Me④

部屋の灯りを落とすと、天井や壁一面に星空が広がった。
「おお――っ!スゲエ」
稲川が、宝物を見つけた子供の様に目を輝かせている。
あぐりは、腕枕されながら、彼の無邪気な横顔を見つめていた。
「プラネタリウムみたいだな」
「……うん。綺麗だね」
チカチカと仄かに瞬く電飾の灯りは、ふたりの裸の肩と、絡ませ合った指先を照らす。
「……あぐりの方が、ずっと綺麗だよ」
稲川が、あぐりの頬に触れて甘く囁くが、あぐりはプッと吹き出した。
「今日は、随分とお口が回るのね?
いつも、こんなに沢山誉めないじゃない!」
「誉めてないよ……本当に綺麗だから言いたいだけさ」
「……っ」
彼の優しい眼差しに、あぐりの胸は蕩けそうにときめき、言葉を詰まらせた。
稲川は、そんなあぐりの反応を楽しむ様に、頬を両手で挟み、尚も言う。
「綺麗だよ……」
「――っ」
「気が狂いそうな程、綺麗だよ」
「……も、も――!恥ずかしいから、もういいってば――!」
あぐりが真っ赤になり叫ぶと、稲川は笑って彼女の頭を撫でた。
「これから忙しくなるな……色々と」
彼の大きな指が、頬をそっと摘まんだり撫でたりを繰り返して遊んでいる。
「うん……」
「明日には会長と……奥さんに話すよ」
「……」
「そんな顔をすんなよ。簡単には行かないだろうけどさ……
あぐりと一緒に居るために……頑張るよ」
唇がそっと重ねられた。
チュッという優しい音を立てる度、身体の奥に優しい幸せが積もって行くような気がした。
「おお――っ!スゲエ」
稲川が、宝物を見つけた子供の様に目を輝かせている。
あぐりは、腕枕されながら、彼の無邪気な横顔を見つめていた。
「プラネタリウムみたいだな」
「……うん。綺麗だね」
チカチカと仄かに瞬く電飾の灯りは、ふたりの裸の肩と、絡ませ合った指先を照らす。
「……あぐりの方が、ずっと綺麗だよ」
稲川が、あぐりの頬に触れて甘く囁くが、あぐりはプッと吹き出した。
「今日は、随分とお口が回るのね?
いつも、こんなに沢山誉めないじゃない!」
「誉めてないよ……本当に綺麗だから言いたいだけさ」
「……っ」
彼の優しい眼差しに、あぐりの胸は蕩けそうにときめき、言葉を詰まらせた。
稲川は、そんなあぐりの反応を楽しむ様に、頬を両手で挟み、尚も言う。
「綺麗だよ……」
「――っ」
「気が狂いそうな程、綺麗だよ」
「……も、も――!恥ずかしいから、もういいってば――!」
あぐりが真っ赤になり叫ぶと、稲川は笑って彼女の頭を撫でた。
「これから忙しくなるな……色々と」
彼の大きな指が、頬をそっと摘まんだり撫でたりを繰り返して遊んでいる。
「うん……」
「明日には会長と……奥さんに話すよ」
「……」
「そんな顔をすんなよ。簡単には行かないだろうけどさ……
あぐりと一緒に居るために……頑張るよ」
唇がそっと重ねられた。
チュッという優しい音を立てる度、身体の奥に優しい幸せが積もって行くような気がした。

