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Love adventure
第69章 Marry Me④

ーー稲川さんへ
黙って出ていってごめんなさい。
そして、謝らなきゃならない事がもう一つあるの。
嘘を付きました。
私は、離婚していません。
何故そんな嘘をついたかって?
貴方を試したの。
本当にごめんなさい。
十七才の時初めて逢った時から、私は貴方の愛人でした。
そう、愛人。
大っぴらに出来ないお付き合い。
それって愛人っていう呼び方で正しいのよね?
寂しく思った事もあるけど、それでいいと思ってた。
けれど、私は西君やほなみの様に世間に宣言して 自分の恋愛を貫くなんて出来ない。
弱虫だから。
BEATSの稲川さんが大好きだから、稲川さんのミュージシャンとしての明日を奪いたくない。
稲川さんには、いつまでも輝いていて欲しいの。
そして、貴方のご家族を悲しませないで。
今までどおり続ければいいじゃないかって、貴方は言うかもしれないけれど、私は弱いから……
これ以上貴方と居たら自分には何も無くなってしまうって思ったの。
上手く言えないけれど……
貴方に愛されて、幸せでした。
結婚しようって言われて、本当に嬉しかった。
もう、それだけで私は生きて行けます。
私を愛してるなら、追いかけないで下さい。
これは、私からの最後のお願いです。
本当に、貴方を愛していました。
今まで、ありがとう。
さようなら。
あぐり
黙って出ていってごめんなさい。
そして、謝らなきゃならない事がもう一つあるの。
嘘を付きました。
私は、離婚していません。
何故そんな嘘をついたかって?
貴方を試したの。
本当にごめんなさい。
十七才の時初めて逢った時から、私は貴方の愛人でした。
そう、愛人。
大っぴらに出来ないお付き合い。
それって愛人っていう呼び方で正しいのよね?
寂しく思った事もあるけど、それでいいと思ってた。
けれど、私は西君やほなみの様に世間に宣言して 自分の恋愛を貫くなんて出来ない。
弱虫だから。
BEATSの稲川さんが大好きだから、稲川さんのミュージシャンとしての明日を奪いたくない。
稲川さんには、いつまでも輝いていて欲しいの。
そして、貴方のご家族を悲しませないで。
今までどおり続ければいいじゃないかって、貴方は言うかもしれないけれど、私は弱いから……
これ以上貴方と居たら自分には何も無くなってしまうって思ったの。
上手く言えないけれど……
貴方に愛されて、幸せでした。
結婚しようって言われて、本当に嬉しかった。
もう、それだけで私は生きて行けます。
私を愛してるなら、追いかけないで下さい。
これは、私からの最後のお願いです。
本当に、貴方を愛していました。
今まで、ありがとう。
さようなら。
あぐり

