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Love adventure
第71章 対決前夜~智也

「がっ」
カナの心臓は確実に撃ち抜かれ、胸を押さえ悶絶する。
智也は腕時計をチラリと見た。
「もうすぐ九時か――東野さん、急に仕事を頼んだりして悪かったね」
カナはブルンブルン首を振った。
「い―え!全然大丈夫ですよ!……あ、そうだこれです!頼まれたの」
カナは出来上がった書類を机の上でトントンと綺麗に揃えてから、智也に渡した。
智也は彼女に少し頭を下げ、礼儀正しい所作で受け取りニッコリ笑う。
「本当にありがとう……助かったよ。明日は仕事にならないし、やってる時間が無くてね……
週末のプレゼンはこの資料があれば怖いものなしだな」
「お役に立てて良かったです……じゃあ、私これで……」
「東野さん、良かったら食事に行かない?
今日の御礼に奢るよ」
「えええ――そんな!めっそうもない……」
言った傍から、
"ぐうううう"
と、カナのお腹が盛大に鳴った。
智也は、十秒くらいの間、真っ赤になったカナを真顔で見ていたが、突然俯いて肩を震わせて笑いだした。
カナの心臓は確実に撃ち抜かれ、胸を押さえ悶絶する。
智也は腕時計をチラリと見た。
「もうすぐ九時か――東野さん、急に仕事を頼んだりして悪かったね」
カナはブルンブルン首を振った。
「い―え!全然大丈夫ですよ!……あ、そうだこれです!頼まれたの」
カナは出来上がった書類を机の上でトントンと綺麗に揃えてから、智也に渡した。
智也は彼女に少し頭を下げ、礼儀正しい所作で受け取りニッコリ笑う。
「本当にありがとう……助かったよ。明日は仕事にならないし、やってる時間が無くてね……
週末のプレゼンはこの資料があれば怖いものなしだな」
「お役に立てて良かったです……じゃあ、私これで……」
「東野さん、良かったら食事に行かない?
今日の御礼に奢るよ」
「えええ――そんな!めっそうもない……」
言った傍から、
"ぐうううう"
と、カナのお腹が盛大に鳴った。
智也は、十秒くらいの間、真っ赤になったカナを真顔で見ていたが、突然俯いて肩を震わせて笑いだした。

