この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Love adventure
第72章 誰の腕を選ぶ

「……全く……泣き虫だな」
西本は、深い溜め息を吐くと、苦笑してほなみの髪をクシャクシャにした。
「だって……西君が……苦しん……だり……困るのは……いやっ……」
しゃくり上げると、覆い被さる様に頭を抱きしめて来る。
「――とっくに困ってるよ」
「えっ……?」
「好き過ぎて困ってる」
「――あっ!」
彼は乳房に鼻先を埋め、左右にイヤイヤをする様にふる。
くすぐったさに耐えきれず、ほなみは身を捩った。
「ちょ……西君っ」
「何回言っても分からないほなみには、お仕置き!」
悪戯な澄んだ瞳が見ている。
胸を押して抵抗するが、その手には力が入らない。
既に、身体が彼を甘く求めていた。

