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Love adventure
第77章 会見

「アバズレ女の言いなりか――!腰抜けめ!」
また野次が飛んだ。
テレビを見ながらほなみは唇を噛み、西本がその手を強く握る。
智也は一呼吸置くと、きっぱりと言った。
「私は、愛した女が自分と別れた後も笑っていられるように願っているだけです。
それが私自身がこれから生きて行く上での力になるのです。
腰抜けだと思うならば、貴方はそう思えば良い」
「智也……!」
ほなみの瞳から涙が溢れる。
西本も目を輝かせて智也を見つめた。
「ほ――っ!」
「カッコいい……」
「男前だな、岸さん」
三広とカナ、亮介は思い思いに呟いた。

