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Love adventure
第79章 新しい息吹
「わ、私……西君との……初めての……時……に……きっと、赤ちゃんが……て思った……」
「うん……そうだよ……そうに決まってるじゃんか」
「もし……もしも違ったら?」
「ほなみ――」
「私――あの後……何度も何度も……と……智也に……っ……だからっ……
怖くて……どうしようって……もしも、もしも西君の子じゃなかったら……て思って……言えなくて――」
ほなみは彼の胸で泣きながら、今まで堪えていた物を吐き出す。
彼に心も身体も拐われたあの夜の事は後悔などなかった。
結ばれて、嬉しくて泣いた瞬間の感情を今でもハッキリと思い出せる。
智也に抱かれてあんな気持ちになる事はなかった。
彼の熱い精を、激情を、身体で、心で受け止めて――初めて自分の中が満たされたような気がした。
きっとこれが、心も身体も恋に堕ちる――という感覚なんだ――と。