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Love adventure
第79章 新しい息吹

ふたりの話し声と、ほなみの啜り泣きは、病室の外にいる面々にも聴こえていた。
先程まで踊り出しそうに浮かれていた亮介と三広は顔を見合わせてオロオロし、浜田は神妙な面持ちで――はまじろうの格好なので、そうは見えないのだが――腕を組んで無言だった。
ほなみの無事が分かった途端、気が抜けて眠ってしまいそうになった野村も、険しい顔をし小さな声で綾波と何か話し込んでいた。
そこへ電話をかけに出ていたカナが戻ってきた。カナも珍しく真面目な顔――というより、強張った表情だった。
「お帰り~!カナちゃん、た、大変ったら大変だよ」
「ほっほほほほなみちゃんのっ赤ちゃんが――」
もらい泣きのように目を潤ませて落ち着かなくグルグル歩き回る三広と亮介を、カナはいきなり拳骨で殴った。
「びふいいいいいっ……げふっ」
「なっ……なぜ――っ?……ぐふっ……」
強烈な一撃を喰らったふたりは、仲良くのびてしまった。
先程まで踊り出しそうに浮かれていた亮介と三広は顔を見合わせてオロオロし、浜田は神妙な面持ちで――はまじろうの格好なので、そうは見えないのだが――腕を組んで無言だった。
ほなみの無事が分かった途端、気が抜けて眠ってしまいそうになった野村も、険しい顔をし小さな声で綾波と何か話し込んでいた。
そこへ電話をかけに出ていたカナが戻ってきた。カナも珍しく真面目な顔――というより、強張った表情だった。
「お帰り~!カナちゃん、た、大変ったら大変だよ」
「ほっほほほほなみちゃんのっ赤ちゃんが――」
もらい泣きのように目を潤ませて落ち着かなくグルグル歩き回る三広と亮介を、カナはいきなり拳骨で殴った。
「びふいいいいいっ……げふっ」
「なっ……なぜ――っ?……ぐふっ……」
強烈な一撃を喰らったふたりは、仲良くのびてしまった。

