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Love adventure
第80章 甘い家路
マンションへ向かうタクシーの中で、ほなみはずっと抱き締められていた。
抱き締められているだけならともかく、耳や首筋、頬に何度となくキスされ続け、くすぐったくて声を漏らしそうになるのを何度も堪えた。
「ちょ……西君たら!」
「……着くまで、待てないよ……」
「だめっ!もう!」
「……俺がどれだけ我慢したと思ってるの?」
すがり付くような瞳が、心を甘く蕩けさせる。
到着するまでの間ずっと、ふたりはバックシートに甘く沈んでいた――。