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Love adventure
第81章 happy birthday
「ん……ん」
彼は、舌をそっと絡めさせて来て……
「――?……!ゲホッゲホッ」
口の中の異物感に、ほなみは顔を離して咳き込んだ。
「ほ、ほなみ……大丈夫!?」
「ゲホッ…っな、何かが口の中に」
「飲み込んでない!?」
西本の口調は明らかに慌てていた。
「え……?飲み込……ゲホッ」
口の中から何か光る小さな物がポロリとベッドに落ち、ほなみはそれを見て絶句した。
西本は拾い上げ、安堵したように溜め息を吐く。
「――良かった……ほなみ大丈夫?」
「に、に、にしくんっ……それっ」
彼の手に握られているのはダイヤのリングだった。
ほなみは、嬉しい気持ちよりも怒りが勝り、つい怒鳴る。
「な、何故普通に渡さないのっ?口移しって――!飲んじゃったらどうするのよ!」
「ゴメン!ほんとゴメン!サプライズで!」
西本はベッドに土下座して謝る。
「サプライズって……」
ほなみは呆れ、口をポカンと開けたまま見つめた。
「だって……綾波の奴からの贈り物に負けたら嫌だからさ……てかぜったい、やだ!」
頬を膨らませる彼の仕草が可愛くて、怒りは何処かに消えてしまい、ほなみは笑いを噛み殺していた。
「ゴメン……許して?」
西本が、そっぽを向くほなみを背中から抱き締めて囁く。
その甘い声に蕩けそうになっていると、そっと左手を握られて、ゆっくりとリングを薬指に嵌められた。
「結婚しよう……ほなみ」
ほなみは、返事の代わりに抱きついてキスした。
その時、薬指の小さな石が一層煌めいたような気がした――
彼は、舌をそっと絡めさせて来て……
「――?……!ゲホッゲホッ」
口の中の異物感に、ほなみは顔を離して咳き込んだ。
「ほ、ほなみ……大丈夫!?」
「ゲホッ…っな、何かが口の中に」
「飲み込んでない!?」
西本の口調は明らかに慌てていた。
「え……?飲み込……ゲホッ」
口の中から何か光る小さな物がポロリとベッドに落ち、ほなみはそれを見て絶句した。
西本は拾い上げ、安堵したように溜め息を吐く。
「――良かった……ほなみ大丈夫?」
「に、に、にしくんっ……それっ」
彼の手に握られているのはダイヤのリングだった。
ほなみは、嬉しい気持ちよりも怒りが勝り、つい怒鳴る。
「な、何故普通に渡さないのっ?口移しって――!飲んじゃったらどうするのよ!」
「ゴメン!ほんとゴメン!サプライズで!」
西本はベッドに土下座して謝る。
「サプライズって……」
ほなみは呆れ、口をポカンと開けたまま見つめた。
「だって……綾波の奴からの贈り物に負けたら嫌だからさ……てかぜったい、やだ!」
頬を膨らませる彼の仕草が可愛くて、怒りは何処かに消えてしまい、ほなみは笑いを噛み殺していた。
「ゴメン……許して?」
西本が、そっぽを向くほなみを背中から抱き締めて囁く。
その甘い声に蕩けそうになっていると、そっと左手を握られて、ゆっくりとリングを薬指に嵌められた。
「結婚しよう……ほなみ」
ほなみは、返事の代わりに抱きついてキスした。
その時、薬指の小さな石が一層煌めいたような気がした――