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Love adventure
第82章 BIG EGG
姿が見えなくなり、どの位の時間が経過しただろうか。
稲川が歩いて行った方向から赤い物体がピョコピョコやって来る。
「――?」
それが、赤いバージョンのはまじろうだとわかってあぐりは叫んだ。
「浜田さん!」
「おう!あぐりちゃん!いらっしゃい!」
鮮やかな赤のはまじろうスーツの胸元には金色の蝶ネクタイが飾られている。
「いつもハデだけど、今日は一段と……凄いね」
「ハハハ!記念すべきクレッシェンドの初ドームだからね!ゲストの稲川さんと一緒に僕も華を添えることができて光栄だよ!」
「浜田さん、忙しくてCallingの仕事出来ないんじゃない?」
「ああ、信頼のおけるスタッフがいてくれるから大丈夫。
たまには星の王子ちゃん達も手伝いにきてくれるしね。
ブームもいつまで続くか正直わからないからね……ちゃんとあっちの事もやっておかないと」
「え――今あちこちで引っ張りダコじゃないの。
もうそんな準備をしてるの?」
浜田は着ぐるみの中からにっこり笑う。
「ブームが去ってもはまじろうは永遠だけどね。
それに、どうなろうと僕はCallingが大好きだからさ。
大事なのは変わらないよ」
「……Callingから、いろんな事が始まったのよね。
ほなみが西君と会って……」
あぐりは二月のライブの事を思い起こしていた。
「あぐりちゃんだって、そこで野村君と出会ったんだよ?」
「――」
あぐりは瞳を揺らした。
稲川が歩いて行った方向から赤い物体がピョコピョコやって来る。
「――?」
それが、赤いバージョンのはまじろうだとわかってあぐりは叫んだ。
「浜田さん!」
「おう!あぐりちゃん!いらっしゃい!」
鮮やかな赤のはまじろうスーツの胸元には金色の蝶ネクタイが飾られている。
「いつもハデだけど、今日は一段と……凄いね」
「ハハハ!記念すべきクレッシェンドの初ドームだからね!ゲストの稲川さんと一緒に僕も華を添えることができて光栄だよ!」
「浜田さん、忙しくてCallingの仕事出来ないんじゃない?」
「ああ、信頼のおけるスタッフがいてくれるから大丈夫。
たまには星の王子ちゃん達も手伝いにきてくれるしね。
ブームもいつまで続くか正直わからないからね……ちゃんとあっちの事もやっておかないと」
「え――今あちこちで引っ張りダコじゃないの。
もうそんな準備をしてるの?」
浜田は着ぐるみの中からにっこり笑う。
「ブームが去ってもはまじろうは永遠だけどね。
それに、どうなろうと僕はCallingが大好きだからさ。
大事なのは変わらないよ」
「……Callingから、いろんな事が始まったのよね。
ほなみが西君と会って……」
あぐりは二月のライブの事を思い起こしていた。
「あぐりちゃんだって、そこで野村君と出会ったんだよ?」
「――」
あぐりは瞳を揺らした。