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Love adventure
第82章 BIG EGG

「野村君、何処に居るかな……」

 浜田がキョロキョロするが、あぐりは首を振る。

「今忙しいだろうから……いいよ」
「そうだ!ほなみちゃんに会ったかい?
 楽屋に居ると思うから行ってあげてね」
「はまじろうさ――ん!立ち位置のチェックです――!」

 スタッフの声が遠くでする。

「ありゃ。呼ばれちゃったよ……
 じゃあ、今日は楽しんでね!」

 はまじろうは鼻唄混じりでスキップしながら去っていった。
 ノックして楽屋に入るが、誰もいない。
 皆ステージの打ち合わせで出払っているのだろうか?
 楽屋の中をぐるりと見渡すと、ひそひそ声が聞こえてきてギョッとする。

「じっとしてろ……ほなみ」
「やだ……そんな風に……しないで……」
「我慢しろ……ほら力を抜いて」
「んっ……綾波……さん」

(ほなみと綾波の声――?)

 何処からするかと思っていたら、部屋の隅のカーテンで仕切られた着替えスペースからだった。

「綾波っ!あんた、ほなみに何してんのよっ!」

 カーテンを一気に開けると、綾波がほなみの背中のボタンを一心に嵌めている最中だった。
 ほなみは、可憐な花の模様のレースを裾にあしらった純白のウエディングドレスを纏っていた。
 あぐりは口を開けてポカンとする。
 綾波は形の良い眉をしかめ、ドレスの腰のリボンを丁寧に結んでいた。

「あぐり――!来てくれたの?」

 ほなみは頬を僅かに染めてパアッと微笑んだ。
 白いドレスがその可憐さを引き立てている。

「全く。世話の焼ける女だ」

 綾波は溜め息を吐き、ほなみの頬を軽くつねった。

「ごめんなさい…」

 ほなみは舌を出して笑う。


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