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Love adventure
第12章 伝えたいのに
ほなみの涙を見て、西本の表情が変わった。
彼女を突き上げていた時の高揚が嘘のように、ヒリヒリとした痛みを喉の奥におぼえ、唇を噛んだ。
「……泣いてるのは……俺のせい?」
「違うよ……て……違わないかも……でもそうじゃなくて」
「……どっちなんだよ」
彼は、声に苛立ちを滲ませる。
「あ、あのね……」
誤解を解きたくて、ほなみは言葉を探すが、上手く出て来ない。
そんな彼女を彼は一瞬刺すような鋭い目で見つめる。
ほなみがビクッとして顔をそらすと、彼は深い溜息を苦しげに吐き、頭を抱えた。
ほなみは身体を起こそうとしたが全身に痛みが走り、顔をしかめた。
「……痛っ」
この前智也に抱かれたのはいつだったろうか。
忘れてしまうくらい前の出来事のような気がする。
(智也はこんな風に私を抱かない。西君のように激しく私を攻めたりはしない……)
西本は頭を起こし、心配するようにほなみを見た。
「……痛かったか?」
「違うの……そうじゃなくて……痛いのは他のところ……運動不足かな」
重い雰囲気にならぬよう、努めて明るく答えたつもりだった。
面倒な女だと思われたくなかった。
彼に出会えたこの奇跡を、この一夜を、せめて素敵な思い出にしたい。
「……ゴメンなんて言わないからな」
「あっ」
彼はほなみの腕を掴むと、再び組み敷いた。
獣のようなギラついた色を目に浮かべる彼に、ほなみは何を言えばよいのかわからず、無言で見つめる。
顎を掴まれ激しく唇を吸われ、苦しさで呻いた。
長いキスがようやく終わり、彼は唇を離す。
「……嫌だったのか」
「……?」
「俺に抱かれるのが嫌だったのか!?」
「……西君」
彼女を突き上げていた時の高揚が嘘のように、ヒリヒリとした痛みを喉の奥におぼえ、唇を噛んだ。
「……泣いてるのは……俺のせい?」
「違うよ……て……違わないかも……でもそうじゃなくて」
「……どっちなんだよ」
彼は、声に苛立ちを滲ませる。
「あ、あのね……」
誤解を解きたくて、ほなみは言葉を探すが、上手く出て来ない。
そんな彼女を彼は一瞬刺すような鋭い目で見つめる。
ほなみがビクッとして顔をそらすと、彼は深い溜息を苦しげに吐き、頭を抱えた。
ほなみは身体を起こそうとしたが全身に痛みが走り、顔をしかめた。
「……痛っ」
この前智也に抱かれたのはいつだったろうか。
忘れてしまうくらい前の出来事のような気がする。
(智也はこんな風に私を抱かない。西君のように激しく私を攻めたりはしない……)
西本は頭を起こし、心配するようにほなみを見た。
「……痛かったか?」
「違うの……そうじゃなくて……痛いのは他のところ……運動不足かな」
重い雰囲気にならぬよう、努めて明るく答えたつもりだった。
面倒な女だと思われたくなかった。
彼に出会えたこの奇跡を、この一夜を、せめて素敵な思い出にしたい。
「……ゴメンなんて言わないからな」
「あっ」
彼はほなみの腕を掴むと、再び組み敷いた。
獣のようなギラついた色を目に浮かべる彼に、ほなみは何を言えばよいのかわからず、無言で見つめる。
顎を掴まれ激しく唇を吸われ、苦しさで呻いた。
長いキスがようやく終わり、彼は唇を離す。
「……嫌だったのか」
「……?」
「俺に抱かれるのが嫌だったのか!?」
「……西君」