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Love adventure
第14章 夫の帰国①
「えっ、そんな……悪いですよ」
「いいからいいから、取っておいて!」
 
 浜田は強引にほなみに封筒を握らせ、ウインクした。

「立ち話もアレだから、callingのカフェにおいで。お茶していきなよ。」

 躊躇する間もなく、亮介に右手を、浜田には左手を繋がれてしまった。

「さあっ!レッツゴ~!」

 浜田が楽しそうに歩き出す。

「スフレがなかなか美味しいんだ。口の中であっという間に溶けちゃうよ!」

 亮介が耳打ちして来た。

「りっ!亮介?!今何を言ったんだ!もしや……俺の悪口っ?陰口っ?
 卑怯な真似すんなーっ!」

 後ろから、三広のキャンキャン高い声が聞こえる。

「うーん?お前、自意識過剰っつーか、むしろ心当たりあんの?
 ……そうかアレか!お前がツアーの時、必ず大量の『大人の絵本』を持参してくる事とか?」
「ぎゃ――いっ言うなあ!」

 三広が悲痛な叫びをあげた。

「……大人の絵本?」
「ほなみちゃん、わかんないかな?後で、奴の秘蔵の『大人の絵本』セレクションを見せてあげようか?」
「りっ亮介――!馬鹿言ってんじゃねーよ!」

 三広は飛び蹴りをしようと脚を振り上げたが、亮介は、ほなみを素早く建物側に避けさせ、蹴りをかわした。

「ぶっぶー。おまえの可愛いアンヨで俺をキックしようなんて300年早いぞ!」

 亮介は、両手でアカンベをして「れろれろれろーー」と三広を挑発している。

「かっ……可愛いって、何だよ!」

 三広は真っ赤になって亮介に殴りかかるが、また避けられてしまった。

「短け――脚ってこ・と・だ・よ!オブラートに包んでやったのにな。お前、馬鹿あ?」
「短かっ……!?ぐうううっ!オブラートだかビブラートだか知らんけど、ほんっと――に失礼な奴だな――っ!いいかっ?
 手足はそれぞれの人間に適した長さがちゃ――んとあるんだよ!
 つまり俺にはこれがジャストサイズなんだよ――!手足だけ長かったら変だろっ?ああ?」




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