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覗ける隣人の妄想 ~わたし犯されてる~
第5章 本当にいた女性
(はやく持って行かなくちゃ)紀江は業務への集中を自分に言い聞かせた。

お盆にお茶を二つ乗せて応接室の前に立った。

それでも息を殺し、気配を消して中をうかがってしまう。

(キスやなにかエッチなことをしていたらどうしよう)と二人が会社を代表してここで商談か会談をしているなんてもう思ってもいなかった。

ノックすることをためらい、中の様子を探るが、会話はもとより物音一つ聞こえてこない。

(どうしよう)と不安と戸惑いを感じるが、お茶を持っていかないわけにもいかない。

意を決してドアを2回、コンコンとノックしたが気が早って中から返事がする前にドアを開けてしまった。
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