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幽霊は勃起する
第2章 幽霊は勃起する
 私は「しめた!」と思った。
 なぜならば、精液の感触はあっても実際に具現化しているワケではないのだから、避妊の必要性が皆無というワケだ。というか幽霊の子供を妊娠したらなんというジャンルの子供になるのか謎だが。

 要するに、コイツを思う存分陵辱したうえでセクロスぶちかましまくったところで避妊用具にかかるコストはゼロ、つまるところ懐と快楽に優しいプレイを楽しめるということではないか。

 そのような思考回路をめぐらせたのち、私はニヤリと実に気味悪く笑い、そしてハァハァ言いつつピクピクしてるユウの耳元で囁くという暴挙に出た。


「おめぇ、なーに勝手にイッてんだよ」


 私のトンデモ発言にユウはマゾヒストらしくピクピクしながらも、


「ご、ごめんなひゃ・・・」


 などと答えてくる。
 素敵すぎる逸材だ。

 この時私はふと、ユウに出会ったのはもしかしたら神様のお陰?と思った。

 なぜかというと私は小さい頃からずっと神様にお願いしていたのだ。


“あぁ神様、どうか私にカワイイ男の子をください。めっちゃくちゃにいじめたいのです”などと毎朝トイレの中でウンコしながらお祈りしていたくらいに。
 というわけで私はユウに言った。


「ふふ・・・いいかユウ、よく聞きなさい。私の名前は寝る子だ。もっと気持ちよくしてほしいなら私のことを“寝る子様”と呼びなさいフフフ・・・」
「ね、寝る子さま・・・」


 ユウは思ったとおり恍惚とした表情で私の名前を復唱した。
 なんか、素直すぎてツマランなと感じた。




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