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ジェミニの檻
第10章 流星

さくっと包丁が六花の指先を削いだ。
「痛っ…」
「大丈夫?敦の車に救急箱あったから、行こっ!」
佳織は六花の仕事を他の人に頼むと、その場を離れた。
幸い傷は浅く、絆創膏を貼って様子を見る事にした。
「どうした?」
「あ…指切っちゃって…」
「野菜もまともにきれないのか?」
ぐっと唇を突き出す六花。
「志貴くん、そーゆー言い方はないでしょ?六花ちゃんは頑張ってたんだから」
庇ってくれる佳織の後ろに六花は隠れて、再び水場に戻った。
夕暮れに空が赤く染まる頃、賑やかにバーベキューが始まった。
大学生チームは持ち込んだお酒を口にしながら、教授の愚痴や、講義の内容を話し込む。
えれなは宗治の隣に座らされながらも、終始にこやかに会話の輪に溶け込んでいた。
「六花ちゃん、スマホ光ってるよ?」
佳織に指摘されて六花がスマホに視線を落とすと由岐からの着信だった。
「カレシでしょー?」
スマホを持って立ち上がった六花の空いた席に佳織が腰を下ろす。
隣にいた志貴はすんなりと佳織と話し始めていた。
「痛っ…」
「大丈夫?敦の車に救急箱あったから、行こっ!」
佳織は六花の仕事を他の人に頼むと、その場を離れた。
幸い傷は浅く、絆創膏を貼って様子を見る事にした。
「どうした?」
「あ…指切っちゃって…」
「野菜もまともにきれないのか?」
ぐっと唇を突き出す六花。
「志貴くん、そーゆー言い方はないでしょ?六花ちゃんは頑張ってたんだから」
庇ってくれる佳織の後ろに六花は隠れて、再び水場に戻った。
夕暮れに空が赤く染まる頃、賑やかにバーベキューが始まった。
大学生チームは持ち込んだお酒を口にしながら、教授の愚痴や、講義の内容を話し込む。
えれなは宗治の隣に座らされながらも、終始にこやかに会話の輪に溶け込んでいた。
「六花ちゃん、スマホ光ってるよ?」
佳織に指摘されて六花がスマホに視線を落とすと由岐からの着信だった。
「カレシでしょー?」
スマホを持って立ち上がった六花の空いた席に佳織が腰を下ろす。
隣にいた志貴はすんなりと佳織と話し始めていた。

