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ジェミニの檻
第11章 Subtle shift
「ふ…ぅ…」

薄く唇を開き、舌先で六花の唇をなぞる。

「し…き…あの…」

ずっと聞きたかった。

あの告白の意味を。

六花に何も求めずただ想いの丈を口にしたのなら、それはいつからだったのか。

「喋るよりキスさせろ」

後頭部をぐっと引き寄せられると噛み付くようなキスが待ち受けていた。

強引に舌を押入れると、歯列をなぞり、上顎を擽り、どこもかしこも蹂躙される。

温かい舌がやんわりと六花の舌を吸い上げる。

息苦しさに志貴のTシャツを握って、訴えるが志貴は気にする様子はなかった。

ちゅ…っと音を立てて離れていく唇。

「…っ…はぁ…」

酸素が肺に満たされても、上がった息が落ち着く事はない。

「そんなに俺が欲しい?」

ぐっと喉が詰まる。

メガネの奥の瞳が熱を帯びて揺らめいている。

「俺は六花が欲しい、あいつの…由岐の代わりでも」

耳に確かに届いたそれはあの日の答えに相当しないだろうか。

目を見開いて志貴を見つめると、志貴はゆっくりと顔を近づけてきた。

「由岐の前で、してやろうか?」

ほくそ笑む志貴。

さっきの台詞をどんな表情で零したのか掻き消す程の冷たい瞳だった。
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