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ジェミニの檻
第13章 noreason

翌日ギリギリに電車に乗り込んだ六花は肩で息をしていた。
「おはよー六花!寝坊?」
「ん、ギリギリで…っえ…」
えれなと渉、由岐の隣には大欠伸をする志貴が立っていた。
「志貴が寝坊なんて珍しいでしょ?」
「昨日帰って来たの11時近かったからな」
「六花は?逸れちゃったもんね、すぐ帰れた?」
「え?あ、うん…」
ちらっと視線を遣ると、志貴は再び欠伸を噛み殺す。
「明日の文化祭楽しみだな、えれなは宗治さん呼んだんだろ?」
「チケット売り付けてやったわ」
「マジで?!はー宗治さん、すげーなー」
「六花のクラスは三階だっけ?楽しみにしてる」
「ん、一緒に回ろうね」
満面の笑顔を返してくれる由岐にほっとする。
笑顔の由岐が好き。
六花は由岐に微笑み返していた。
続々と校門をくぐる人の波に窓から目当ての人を探す顔がどの教室からも覗いていた。
いつもは暗幕で薄暗い図書室の奥の保管庫も今日だけは殆どの暗幕を貸し出しているお陰で明るく見えた。
鍵を締めるとほんの数分前に貰った由岐からの到着メールに駆け出していた。
校門脇の受付に辿り着くと、背の高い由岐はすぐ見つかった。
「おはよー六花!寝坊?」
「ん、ギリギリで…っえ…」
えれなと渉、由岐の隣には大欠伸をする志貴が立っていた。
「志貴が寝坊なんて珍しいでしょ?」
「昨日帰って来たの11時近かったからな」
「六花は?逸れちゃったもんね、すぐ帰れた?」
「え?あ、うん…」
ちらっと視線を遣ると、志貴は再び欠伸を噛み殺す。
「明日の文化祭楽しみだな、えれなは宗治さん呼んだんだろ?」
「チケット売り付けてやったわ」
「マジで?!はー宗治さん、すげーなー」
「六花のクラスは三階だっけ?楽しみにしてる」
「ん、一緒に回ろうね」
満面の笑顔を返してくれる由岐にほっとする。
笑顔の由岐が好き。
六花は由岐に微笑み返していた。
続々と校門をくぐる人の波に窓から目当ての人を探す顔がどの教室からも覗いていた。
いつもは暗幕で薄暗い図書室の奥の保管庫も今日だけは殆どの暗幕を貸し出しているお陰で明るく見えた。
鍵を締めるとほんの数分前に貰った由岐からの到着メールに駆け出していた。
校門脇の受付に辿り着くと、背の高い由岐はすぐ見つかった。

