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ジェミニの檻
第13章 noreason

「じゃあ何で誰にでも優しくしてんの?何笑ってるの?私の…何処が好きなの?」
「何処かなぁ?んー?」
首を傾げながらえれなに近づく宗治。
「無いんじゃん!」
「えれなを好きってだけじゃだめ?理由が必要?」
好きの理由?
「朝起きたらえれなの事を思い出してるよ、電車に乗るとえれなを探してる、スマホ開くたびにえれなからのメールをまってるし、ごはん食べる度にえれなはすきかなって考えてる、寝ても醒めてもえれなの事ばっかりだよ」
えれなは目を見開いて宗治に見入っている。
「誰かに優しくするのも、笑いかけるのも、全部えれなの気を引く為なんだけど?こうやって俺の為に泣いてるえれなが見たくて、怒るえれなが知りたくて、ごめんね?」
「わ、るいと思って無いでしょ?」
「んー、それ以上に、可愛いなって思ってる」
にこっと笑う宗治の無邪気な表情にえれなは首にしがみついた。
「何処が良いか全然わかんないけど…好きみたい」
「みたいじゃなくて、好き、でしょ?」
六花は二人のやり取りにくすっと笑うと静かにその場を離れた。
「上手くいったみたい?」
由岐と落ち合うと六花は笑って頷いた。
「何処かなぁ?んー?」
首を傾げながらえれなに近づく宗治。
「無いんじゃん!」
「えれなを好きってだけじゃだめ?理由が必要?」
好きの理由?
「朝起きたらえれなの事を思い出してるよ、電車に乗るとえれなを探してる、スマホ開くたびにえれなからのメールをまってるし、ごはん食べる度にえれなはすきかなって考えてる、寝ても醒めてもえれなの事ばっかりだよ」
えれなは目を見開いて宗治に見入っている。
「誰かに優しくするのも、笑いかけるのも、全部えれなの気を引く為なんだけど?こうやって俺の為に泣いてるえれなが見たくて、怒るえれなが知りたくて、ごめんね?」
「わ、るいと思って無いでしょ?」
「んー、それ以上に、可愛いなって思ってる」
にこっと笑う宗治の無邪気な表情にえれなは首にしがみついた。
「何処が良いか全然わかんないけど…好きみたい」
「みたいじゃなくて、好き、でしょ?」
六花は二人のやり取りにくすっと笑うと静かにその場を離れた。
「上手くいったみたい?」
由岐と落ち合うと六花は笑って頷いた。

