この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ジェミニの檻
第13章 noreason

えれなは六花にスマホを渡し、メイド姿を写真に収めると宗治に送信したらしい。
直ぐに返事は来て、今直ぐ学校に戻りたいと書いてあったのに二人して笑ってしまった。
「志貴!」
相変わらずメガネに白衣のまま廊下を闊歩していた志貴とその友達を呼び止める。
「すごい人だったらしいじゃん、実験用の材料なくなっちゃったんだって?」
「疲れた」
「愛想笑いの一つでもしなよ、写真1枚200円くらいでぼろ儲け出来たんじゃない?」
「散々撮られた」
疲れの色を隠せない志貴は首に手を当てながら、六花の格好を上からつま先まで見つめる。
「何その格好、執事は?」
「今からは、その…メイド、です」
「…ふーん、孫にも衣装…っ痛!」
豪快にえれなに頭を叩かれる志貴。
「佳織さんと消えて何してたの?」
六花が聞きたかった事をえれなが尋ねる。
「写真見せてもらっただけ」
「うそー!佳織さん、志貴のこと好きなんでしょ?告られたんじゃないの?」
「俺、好きなヤツいるし」
「え?口実じゃなかったの?」
「自分が男出来たからって周りを焚きつけるなよ」
えれなの頬をぎゅーっと引っ張ると、その場から離れて行った。
直ぐに返事は来て、今直ぐ学校に戻りたいと書いてあったのに二人して笑ってしまった。
「志貴!」
相変わらずメガネに白衣のまま廊下を闊歩していた志貴とその友達を呼び止める。
「すごい人だったらしいじゃん、実験用の材料なくなっちゃったんだって?」
「疲れた」
「愛想笑いの一つでもしなよ、写真1枚200円くらいでぼろ儲け出来たんじゃない?」
「散々撮られた」
疲れの色を隠せない志貴は首に手を当てながら、六花の格好を上からつま先まで見つめる。
「何その格好、執事は?」
「今からは、その…メイド、です」
「…ふーん、孫にも衣装…っ痛!」
豪快にえれなに頭を叩かれる志貴。
「佳織さんと消えて何してたの?」
六花が聞きたかった事をえれなが尋ねる。
「写真見せてもらっただけ」
「うそー!佳織さん、志貴のこと好きなんでしょ?告られたんじゃないの?」
「俺、好きなヤツいるし」
「え?口実じゃなかったの?」
「自分が男出来たからって周りを焚きつけるなよ」
えれなの頬をぎゅーっと引っ張ると、その場から離れて行った。

