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ジェミニの檻
第17章 ジェミニの檻

「ちょっと、ヤりすぎた?」
「ちょっとじゃない…」
「六花は一人で二人を相手にしてたもんね」
全く悪気のないいつもの笑顔に六花はため息をついてしまう。
傍に座るとスプリングが軋んで、六花の身体がビクッと反応する。
「もうしないよ、今日はね、本当はシたいけど」
「も…むり…」
「その顔、逆効果だよ、今夜はえれなの家に泊まるって事にしてもらったからゆっくり寝て?俺のベッドがいい?」
ゆっくりと髪を梳かれると、ゆるやかに睡魔の中へと引き摺られていく。
「もう…動けな…ぃよ…」
「ん、おやすみ」
額に落とされるのは甘く優しいキスだった。
あっという間に朝がやってきた。
腰がずんっと重いけれど、歩けないほどでは無かった。
ゆっくり階段を降りてリビングのドアを開けると、焼けたトーストの香りが漂っていて、六花のお腹は素直に空腹に鳴った。
「おはよ!ちょうど起こしに行こうと思ってたんだ、ご飯食べよう」
何一つ変わらない由岐の笑顔。
昨夜の嫉妬に狂った由岐は、六花が見間違えたのかと思うほど穏やかでいつもの由岐だった。
テーブルに着くと志貴はコーヒーを飲みながらスマホを弄っていた。
「ちょっとじゃない…」
「六花は一人で二人を相手にしてたもんね」
全く悪気のないいつもの笑顔に六花はため息をついてしまう。
傍に座るとスプリングが軋んで、六花の身体がビクッと反応する。
「もうしないよ、今日はね、本当はシたいけど」
「も…むり…」
「その顔、逆効果だよ、今夜はえれなの家に泊まるって事にしてもらったからゆっくり寝て?俺のベッドがいい?」
ゆっくりと髪を梳かれると、ゆるやかに睡魔の中へと引き摺られていく。
「もう…動けな…ぃよ…」
「ん、おやすみ」
額に落とされるのは甘く優しいキスだった。
あっという間に朝がやってきた。
腰がずんっと重いけれど、歩けないほどでは無かった。
ゆっくり階段を降りてリビングのドアを開けると、焼けたトーストの香りが漂っていて、六花のお腹は素直に空腹に鳴った。
「おはよ!ちょうど起こしに行こうと思ってたんだ、ご飯食べよう」
何一つ変わらない由岐の笑顔。
昨夜の嫉妬に狂った由岐は、六花が見間違えたのかと思うほど穏やかでいつもの由岐だった。
テーブルに着くと志貴はコーヒーを飲みながらスマホを弄っていた。

