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ジェミニの檻
第6章 不安材料

ゴールデンウィーク、由岐は連日試合だった。
5日の日は由岐の学校で練習試合ということで、見においでと誘われた。
校門の前でえれなを待っていると、えれなは男の人と二人でやって来た。
「六花、お待たせ」
六花はえれなとその男の人を見比べた。
「あ、この人は菊池さん、バイト先の一応先輩、バイト前に会っておけば気が楽かなあと思って連れて来たの」
結った髪といい、第2ボタンまで外したシャツといいカルそうな雰囲気に警戒した。
「ゴールデンウィークのバイトない日に暇してるなんて男として終わってるでしょ?」
「えれな、ヒドイ!」
オネエ言葉で嘘泣きしてみせるその人。
「菊池 宗治です、宗ちゃんって呼んでね、六花ちゃん」
ずいっと顔を近づけてニコッと笑う顔は無邪気で、六花は釣られて笑ってしまう。
「六花ちゃん、可愛いね!っぐえ!」
えれなの肘鉄がまともにわき腹に当たって、宗治は悶絶した。
「行こ、六花」
5日の日は由岐の学校で練習試合ということで、見においでと誘われた。
校門の前でえれなを待っていると、えれなは男の人と二人でやって来た。
「六花、お待たせ」
六花はえれなとその男の人を見比べた。
「あ、この人は菊池さん、バイト先の一応先輩、バイト前に会っておけば気が楽かなあと思って連れて来たの」
結った髪といい、第2ボタンまで外したシャツといいカルそうな雰囲気に警戒した。
「ゴールデンウィークのバイトない日に暇してるなんて男として終わってるでしょ?」
「えれな、ヒドイ!」
オネエ言葉で嘘泣きしてみせるその人。
「菊池 宗治です、宗ちゃんって呼んでね、六花ちゃん」
ずいっと顔を近づけてニコッと笑う顔は無邪気で、六花は釣られて笑ってしまう。
「六花ちゃん、可愛いね!っぐえ!」
えれなの肘鉄がまともにわき腹に当たって、宗治は悶絶した。
「行こ、六花」

