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寝取られ彼女。
第6章 Seno Kouki
この寝顔で軽く白米3杯はいけそう…
そう思いながら、亜衣の身体に毛布を掛けて。
隣に寝転んで、しばらく寝顔を見つめてたけど。
俺も眠くなってきて、亜衣の頭の下に腕を差し込んで。
そのまま柔らかい身体を抱き締めて寝た。
アラームの音で意識が引き寄せられる
…ああ
うるせえ…
手探りでサイドテーブルをたたき、スマホを探す
ねえな、どこだ…
サイドテーブルから力なく手が落ちて、起き上がるのも面倒で
もうちっと寝かしてくれ…
音を放置してそのまま再び眠りの世界に旅立とうとした、その時…
…亜衣
隣にいるはずの存在を思い出して一瞬にして目が冴える
すると
ふっと音が止み、俺を覗き込んできた亜衣の笑顔
「昂ちゃんおはよう」
…これほど幸せな光景がかつてあっただろうか…
朝、俺の服(上のみ)を着た好きな女に、可愛い笑顔つきで起こされることなんて…
なかったわ…
「…押し倒していい?」
「…っきゃ!ちょっとぉ」
許可を得る前に亜衣をベッドに引きずりこんで組み敷く
「ごめんね昨日寝ちゃって」
「…おう、おかげであの後5回オナったわ」
もちろん冗談だが。
そんな俺のジョークにケラケラ笑う亜衣
「安心するからかなー?昂ちゃんに愛撫されたらいつも寝ちゃってる気がするよ」
「おう勘弁してくれ、自分で慰めるこっちの身にもなれ」
…これは半分本当。
「じゃあ今から抱いて?って言いたいところなんだけど…ごめん大学行かなきゃだ」
「くそ…真面目っ子め。大学行けない身体にしてやろうか」
「えへへ、教師がそんなこと言っちゃっていいのー?」
「…あーそうだ俺教師だったわあ」
そんなやり取りをして、数回キスを交わした後、先に起きて作ってくれてたらしい朝ご飯を一緒に食べて、亜衣のマンションまで送り届けた。
「ね、昂ちゃん。今度の週末どこか連れてってよ」
「んー?いいけど」
「その時、…あたしのこと、ちゃんと抱いてね」
その耳まで赤くした照れた顔は、最高に可愛かった。
「…そんなことぺろっと言って、ぴんぴんした身体で帰れると思うなよ」
月曜の朝まで抱いたるわ。
うん。って小さく頷いた顔にキスの嵐を降らせて。
手を振ってマンションに入っていく後ろ姿を、見えなくなるまで見届けた。