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愛姫のあぶない投資性活
第10章 束の間の息抜き〜避暑地の温泉旅行〜
「愛姫さん…そこまでしてくれて、本当に嬉しいですよ。」

「好きな人のだからできるのよ。春日君だって、私のアソコから出ちゃうお汁舐めてるでしょ。性欲だけでできる?」

「いや、無理ですね。愛姫さんのすべてがほしいからしちゃうのかなぁ?」

「私もそれと同じよ。だから無理なんかしてないよっ。でもお口の中ネバネバしてるから、うがいしてくるね。」

私は洗面所に行って、うがいと歯磨きをした。春日君も私と並んで歯磨きを始めた。

その後、服に着替えてバイキングの朝食を摂り、チェックアウトを済ませると、山形駅行きのバスが来るまで、浜辺に出て二人で日本海を眺めていた。

「あそこの部屋ですよね。5階の右端の。」

春日君が私たちの宿泊した部屋を振り返って、仰ぎ見た。

「あそこなら、船にでも乗って、双眼鏡でも使わなければ、露天風呂は見えないなぁ。それに、はしゃいでも、波の音で声は掻き消されちゃう。」

彼は昨夕の露天風呂でのSEXを思い出しているようだった。

「毎日あんなお風呂に入れたら、最高ね。海に沈む夕日は特別だけど、夜空だって素敵だったもの。自宅の屋上なんかにできたらすごいなぁ。」

「きっと、伊豆あたりなら、別荘に温泉を引くか、定期的に配送して貰って、屋上とかバルコニーに露天風呂造ってる人いるでしょうね。でもそんなの、億単位の家ですねっ。メンテも大変でしょうね。」

私たちは、一泊旅行を堪能して、夕方までに東京に戻った。

新幹線が大宮を過ぎたあたりから、なんか夢から現実に引き戻されるような感覚になり、東京駅のコンコースの雑踏の中に呑まれると、私たちは、もう夢から覚醒させられて、せかせかと動いていた。

私は中央線に、春日君は丸の内から大手町のメトロに向かって、丸の内口で別れた。

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