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愛姫のあぶない投資性活
第4章 投資セミナーでの出会い
T大4年次生、実際には、デイトレードと、最近始めた外為取引で、卒業を自ら延期して6年目の在籍になっている24歳の
彼の名は春日君。でも学費も生活費も、一流企業の上級管理並の年収を稼ぎ出しているから、家族も問題視していないそうだ。私より4歳年下の、ひょろっとした、スポーツや合コンなんかには縁のなさそうな、いかにも草食系の男子だった。服装にも気遣いやオシャレを感じさせない男の子。肉食系女子の私には格好の餌食になりそうな男子だった。ただ、彼は天下のT大生。脳ある鷹が爪を隠している場合だって充分考えられる。
私はセミナーの研究会終了後、何人かの参加者と歓談していた最後に並んで、名刺を差し出した。そこには、携帯番号もメルアドも記載していた。

「いつも、とても勉強になるお話を拝聴させていただいています。私、白石愛姫と申します。よろしければ、これからも春日さんの出席なさる時には必ず参加させていただきますので、よろしくお願いいたします。」

「あのぅ、僕名刺ないので失礼します。僕のことはレジュメの資料にプロフィールを紹介させていただいていますので…。」

あまり愛想のない挨拶が返ってきた。私はその日、春らしい淡い緑色で、衿元が開いた、さりげなく小さなお話のブリントされたミニワンピースに、ウエストベルトで、腰のくびれを強調し、シームレス微光沢のストッキングにエナメルの7㎝のハイヒールを履いて美脚も強調し、さらに胸を強調できるデザインに、二重のアクセサリーをしていたから、必ず印象に残ったと確信した。女性は私一人だったのも、私に大いに味方した。名刺の裏には、『今度お暇な時にお食事にでもお招きさせてくださいね。』と書き添えておいた。
果たし、彼がどんな反応を見せるか、次の機会までは、私からアクションを起こさず見守ることにした。

(普通の男性だったなら、即、トラップにひっかかるんだけど…。彼はどうかなぁ。女性の趣味まではわからないし…。内面をみせない、あのちょっと冷めた様子…。)

だけど、私は実年齢よりは年下に見られがちな童顔だし、お嬢様系の髪型、清楚だけどちょっと目立つ服装。社交性はあるから、合コンで寂しい思いをしたことはない。だけど、かんたんに男性には愛想を振り撒くこともしなかった。だから、常に男性からモーションを掛けられてきた自信もあった。

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