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愛姫のあぶない投資性活
第5章 ハニートラップ
2回目を終えて、少し興奮も冷めた私たちは、ようやく投資の話を始めた。

もちろん、私の願っていた、さまざまな、春日君の持っている情報を引き出すのが私の狙いだった。

肉体関係を持ったことで、すっかり心を許してくれた春日君はマシンガントークそのもので、さまざまな話をしてくれた。

「…企業の裏情報を掴む努力は必要ですよ。人間の組織である以上、必ず内部情報でも流出します。隠そうとすればするほど、噂が立ちます。分かりやすく言えば、ご近所の家庭内のことって、社交的でない家庭ほど、ご近所周辺で噂されますよね。最近、旦那さんを見かけないとか…。普段から社交的な家庭なら、単身赴任しているとか、自分から事情を開示するじゃないですか。そうであれば、噂にもならないし、誰も興味を示さない。企業も全く同様です。上場前の企業は必ず、社内でインサイダーなどを恐れて箝口令を社員に徹底しますが、箝口令が厳しくなればなるほど、漏らしたくなる人物が増えて、どこからか必ず流出します。それをまず外側から、観察することですね。ホームページから、役員、社員のフェイスブックなどで充分です。その企業の増資が前年度より飛躍したりすれば、ホームページに必ず公開しますよね。それで生産設備増設などがあれば、そのための増資だと判断できますが、何も変わっていなければ、企業価値を高めて、資金調達のための株式公開や上場で投資家からの出資を狙っているんだなと読めてくるわけです。その裏打ちとして、今度は、フェイスブックなどから、その証拠などに繋がる話題を拾うんですよ…。」

「…その後、その企業の関係先から噂を引き出せば、かなり裏が取れたということになって、動きが市場に反映もされますから、その時に買いのタイミングを待つんです…。」

春日君の話はとても分かり易いものだった。

(早速、明日から実行に移す価値が大ね…。)

私は、春日君に寄り添い、腕に抱き着き、脚を絡めて聞いていた。そういう私の態度も彼の心を油断させる、一端として作用していた。

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