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第10章 駆け引き

なんだか、儀式的な事
終わって 普段と変わらない生活だけど 新鮮に見えるのは、不思議

「おはよー翠」…頬に唇を
「おはよー誠志さん」
「他人行儀な…違う呼び方を求む」
「でも，まだ呼びすてにはできない、せー君」
「可愛い、せー君？」
「…」
「目覚の…」
「時間なくなる」
「早朝会議だった、しかしなんで僕だけなんだろ?」

それはね、誠志さん
お見合いなんだよ…
私は社長に言われたの
今日で最後にしろと
手切れ金もらったけど
これは誠志さんにあげるの…私には要らないから…

「何？」
「誠志さん…ありがとう」
「な 何言っているんだ？」

誠志さんを抱きしめ
ごめんね～ありがとう、さようなら

「み 翠？」
「さぁ～先に行って
私も後から行くから…」
「行ってきます！後でな…」