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初花
第4章 猫柳
仰け反り喘いでいる龍の 頸を支え
唇を重ね 吐息すら絡めた後

夜具へ降ろそうとした 時、彼の首は
微かに擡げ

華奢な腕が伸びると共に
小さな手が 私の頸に巻き付いた






…誘われるまま 俯けば
何事か 囁くように、近づいてきた龍は

私の肩に甘く咬みつきつつ

その後孔を 締め、
焦れた様に 腰を揺らしている








そして、途切れながらも

「これで わたしも 、、鬼、です」


何時ぞやの 己の言葉に重ねる様に、囁いた声の音は
切なくなるほどに 愛しい






掌に納まる、未だ少年の線を描く肩に
そして 滑らかなな胸に、一つずつ

私も 跡を残すため
深く腰を沈めつつ 唇を押し当てた





天窓から射す、月の光に照らされ
小さな鬼は 艶かしく啼く。
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