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第5章 花見の後

行為のあと、うだる身体をベッドに沈めながら円山の髪を弄っていた。


さらさらの黒髪で、うん。綺麗だな。


「なぁ、まるや「佐藤さん、付き合うってのは言わないでくださいね。」」


おぅ、言わせてもらえなかった。


「なんで？」



この際だから聞いておこう。



円山は上半身をオレの胸に乗せ


「この関係がいいと思うんです。わたしも佐藤さんとしか…その…したくないというか。
でも、佐藤さんを独り占めしちゃったら駄目な気がして。
なんか…今の楽しい関係が代わりそうな気がするんです。……上手く言えませんが…。」



………なんだろう。昔を思い出す。それ、ずっと言われる。


「はぁ、分かったよ。しっかし、オレは何回お前にフラれるんだろうなぁ。」


「ふふ…、ですね。」


オレの春はいつ来るんだろう。