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第8章 黒歴史

それから、安心して帰省出来るように仕事に追われた。

そんなある日。

外回り中に懐かしい顔と出会った。


「拓海くん！」

声を掛けて来たのは、高校の時の同級生、皆川 あきだった。


「皆川？」


「久しぶり！今は関原だけどね。」


「関原？結婚したの？てか、関原ってもしかしてカイト？」


「そっ」

懐かしい。
時間を確認して、大丈夫そうなので近くの店に入った。
彼女は俺の黒歴史を知る一人で、積もる話はたくさんある。

カイトとは、その黒歴史の渦中の人物の一人で昔はかなりヤンチャだった。
今は、皆川との間に子供ができスッカリ立派にパパをやっているとのこと。

「そっか…、まだ彼女出来ない呪いは解けてないんだねぇ…。」

そう、結婚話が出てくると言うことは、もちろんオレの話も聞かれるわけで…。