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王子の甘い罠
第3章 の
「もっと・・・ね。欲張りなお嬢様だな」

そう言って律動を早くした。

「あ・・・ぁ・・・・あ・・・」

手が自由にならない感覚と
意地悪な王子の言葉で
身体中がゾクゾクする。

「すみれっ」

私の名前を呼びながら、王子が私の中でイくと
同時に私も奥からの痙攣に身を任せた。


全てが終わった後、2人で息を荒くして
それでも、すぐに手のネクタイを外してくれた。

「痛く・・・なかった?」

整わない息の中で、そんな風に心配されて
王子の顔には、ほんの数分前までの雰囲気は残ってない。

「凄く、凄く気持ち良かった」

正直にそう言えば
ビックリしたように眼を丸くして
次の瞬間にキスをされた。

「俺も。俺も最高に気持ち良かった」

私が読んでいた本はもう少し過激で。
いきなりそんなことをされるのかと思っていたら
きっと、私の反応を見るために手加減したのか
ネクタイで手を拘束されただけだった。

けど。
その行為がこんなに興奮するなんて思ってもみなかったよ。

「王子ありがとう」

少し上気した顔でそう言えば
嬉しそうに笑った王子が

「俺の方こそ」

とぎゅっと抱きしめてきた。

王子とのセックス、私止められるかな。

抱きしめられながらそんなことを思った。
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