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王子の甘い罠
第5章 い
「それは、すみれが悪いわ」
バッサリと真樹に斬られた。
「宮本君ってさ王子じゃない?」
真樹、日本語になってないよ。
「立場上、敵を作れないからね、あの対応なんでしょ。
誰にでも優しく、誰にでも笑顔で」
「・・・・」
「宮本君、入社2年目なのに良くやってると思うよ」
「そう」
今まで真樹の話の中に出てきても
どうでも良い相手として聞き流していた。
「宮本君も焦ったのかもね」
「・・・・」
「王子らしくない強引なアプローチだったものね」
王子らしいか、らしくないかは知らない。
けど、ここ数日かなり強引だったのは確か。
「で?どうするの?」
「うん・・・」
「好きなの?」
好きなの?改めてそう聞かれると。
思い出すのは優しい王子に抱きしめられた記憶がよみがえる。
セックスの時の王子の意地悪な激しさを思い出す。
「好きかもしれない」
「自覚するのが遅い!」
うん。そうだね。
「宮本君は初めから好きだって手の内を見せてるのよ」
うん。そうだね。
「すみれの過激なセックス願望、叶えてくれたんでしょう?」
え・・・それは違うような。
それは王子も楽しんでいたと思う・・・
バッサリと真樹に斬られた。
「宮本君ってさ王子じゃない?」
真樹、日本語になってないよ。
「立場上、敵を作れないからね、あの対応なんでしょ。
誰にでも優しく、誰にでも笑顔で」
「・・・・」
「宮本君、入社2年目なのに良くやってると思うよ」
「そう」
今まで真樹の話の中に出てきても
どうでも良い相手として聞き流していた。
「宮本君も焦ったのかもね」
「・・・・」
「王子らしくない強引なアプローチだったものね」
王子らしいか、らしくないかは知らない。
けど、ここ数日かなり強引だったのは確か。
「で?どうするの?」
「うん・・・」
「好きなの?」
好きなの?改めてそう聞かれると。
思い出すのは優しい王子に抱きしめられた記憶がよみがえる。
セックスの時の王子の意地悪な激しさを思い出す。
「好きかもしれない」
「自覚するのが遅い!」
うん。そうだね。
「宮本君は初めから好きだって手の内を見せてるのよ」
うん。そうだね。
「すみれの過激なセックス願望、叶えてくれたんでしょう?」
え・・・それは違うような。
それは王子も楽しんでいたと思う・・・