この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
王子の甘い罠
第5章 い
王子は感情のこもらない声で淡々と言った。

「そ、それならいいんです」

いつもの明るい爽やかなイメージからかけ離れた王子の雰囲気に
女の子たちは急いで廊下を駆けて行った。

「あ、ありがとう」
「いいえ。僕とすみれさんは恋人ではないですもんね。
事実を言ったまでです」
「・・・・」

「今日は定時であがって、そのまま渡仏するので
その前に、一目会いたいと思って来ましたが。
迷惑でしたか?」

感情のこもらない声で話し続ける。

「1週間、離れているのが幸いかもしれません。
昨日はすみれさんは僕が絶対にすみれさんを傷つけないと言ってくれましたが
今ここであなたを抱いたら、思いっきり傷つけそうだ。
1週間、頭を冷やしてきます」

「お。王子」

「すみれさんに近付けた、と思っていたのは僕の思い込みだったようです。
スミマセンでした。失礼します」

そう言ってわたしが止めるのも構わずに、歩き去った。


/41ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ