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教えてア・ゲ・ル♪
第15章 【番外編】梢と駿兵(1)
一瞬、本気で誰だか分からなかった。

それほど梢の顔は酷かったのだ。

髪には艶がなく、腫れぼったい瞼で目が開いているのか怪しいし、真っ赤な頬はパンパンだ。

きっと一晩中泣いていたに違いない。


俺は、顔を見られなくないと言って梢が閉めかけたドアを掴んで止めた。
今 閉まったらこのドアは二度と開かないような気がしたからだ。

そして俺は勢いに任せて、せめて友達でいたいから嫌わないでくれと自分勝手な望みを口走った。




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