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教えてア・ゲ・ル♪
第18章 【番外編】梢と駿兵(2)
【梢 side】
試験前の1週間は部活動が中止になるから駿兵と登下校が出来る。
試験は憂鬱だけど、私はこの期間がキライじゃない。
ただ隣を歩くだけでも嬉しくて自然に頬が緩む。
と、ふいに駿兵が私の肩を抱き、顔がゆっくりと近づいて
(キタ───ッ!)
私は目を閉じてその瞬間を待った。
しかし一向に接触の気配が感じられない。
そればかりか肩の手さえ離れてしまい、目を開けると駿兵は何もなかったみたいに歩きだしていた。