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教えてア・ゲ・ル♪
第3章 天使のアレ
「明日奈ちゃん…?」

伸ばされた手を反射的に避けてしまい、『しまった』と思った時にはもう天志は泣きそうな顔をしていた。

「ご、ごめんね天志、あの…ちょっと喉が渇いちゃって…水を飲んできてもいい?」

時間稼ぎバレバレの言い訳だけど、精一杯の作り笑いであたしは一度脱いだブラウスを肩に引っ掛けてベッドを下りた。

いや、下りたつもりだった。
実際にはカーペットに足が着くより早く、
「逃がさないよ、明日奈ちゃん」
見たことのない黒い笑顔で天志があたしの腕を掴んでいた。



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