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第1章 希望が宝だ…♪

ご存じですか…？

■水銀体温計の目盛りが
勝手に下がらないのは
なぜか？


いまやどこの御家庭でも
救急箱の奥底で眠っている水銀体温計。
いうまでもありませんが、水銀体温計は
ガラス管中の水銀が体温の上昇に合わせて膨張し、
その目盛りを読む仕組みになっています。
では、38度を指している
水銀体温計を冷蔵庫に入れるとどうなるのでしょうか？
表示されている温度は、みるみる下がっていくのでしょうか？
答えはノーです。
下がったとしても、0.1度程度です。
なぜ水銀体温計の目盛りは、温度に応じて上がっても下がる事はないのでしょうか。
これは、水銀の表面張力が非常に強い為に起きる現象です。
簡単に言えば、水銀はいったん膨張すると、そこで静止してしまうのです。
そして、水銀を元に戻す為には、水銀の表面張力よりも強い力を加える必要があります。
つまり、強く振る必要があるというわけです。
ちなみに2年前に、世界保健機関(WHO)は、2020年までに各国の医療機関で
水銀を使った体温計や血圧計などの使用をやめるとする指針をまとめました。
世界で「水銀を使わない医療」の確立を目指していくようです。