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作品集
第1章 希望が宝だ…♪

◆伊集院 静 著 の
「無頼のススメ」より
国を作り変えるのは、
そんな生易しいことではない。例えば、
インドの独立の父・ガンジーの生涯を考えるとつくづくそう思います。
イギリスによる植民地支配の時代、インドの人々が汗まみれで命がけで綿花を作っているとき、イギリス人たちは舞踏会や狐狩りをして優雅な毎日を暮していた。それを実際に自分の目で見たガンジーは、こんな生き方は違う、この社会構造は間違っていると身をもって確信した。誰かに教えられたのでもなければ、借り物のイデオロギーに拠ったわけでもなく、自分の目で見たもので判断して、
行動している。
銃や暴力で他者を征服するような帝国主義の時代に、ほとんど裸同然で、さあ私とともに行こう、と非暴力を掲げて貫いた。
驚くべき無頼だと思います。本当に強い人間にはそういうところがあるものです。何千人か何万人かの中には、たとえ自分一人でもやるべきことをやろうとする者がいて、それが世の中を変えていく。
「無頼のススメ」より
国を作り変えるのは、
そんな生易しいことではない。例えば、
インドの独立の父・ガンジーの生涯を考えるとつくづくそう思います。
イギリスによる植民地支配の時代、インドの人々が汗まみれで命がけで綿花を作っているとき、イギリス人たちは舞踏会や狐狩りをして優雅な毎日を暮していた。それを実際に自分の目で見たガンジーは、こんな生き方は違う、この社会構造は間違っていると身をもって確信した。誰かに教えられたのでもなければ、借り物のイデオロギーに拠ったわけでもなく、自分の目で見たもので判断して、
行動している。
銃や暴力で他者を征服するような帝国主義の時代に、ほとんど裸同然で、さあ私とともに行こう、と非暴力を掲げて貫いた。
驚くべき無頼だと思います。本当に強い人間にはそういうところがあるものです。何千人か何万人かの中には、たとえ自分一人でもやるべきことをやろうとする者がいて、それが世の中を変えていく。

