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作品集
第13章 平成28年5月度
素晴らしいと思いました。

◆郷ひろみ…
僕が「いくつになっても変わらない理由」


「ひろみさんはいくつになっても変わらないねぇ」と、人から言われることがある。ある意味褒め言葉と受け止め、ありがたく笑顔を返している。
が、じつは僕がもっと変化しているのに、と内心思っているのだ。
僕がデビューしたときは完全なるアナログ時代だった。もちろん携帯もパソコンもない・・・
一般の家庭にビデオデッキすらなかった時代だった。わずか40数年で科学技術は飛躍的な進化を遂げ、僕たちの生活を大きく変え
、そして支えてきた。
音楽もアナログからデジタルに移行し、レコードからCDへ、今では小さな携帯電話に何千曲という楽曲がおさまるような時代になった。そして手塚治虫さんの漫画で読んでいた、腕時計に電話機能がついている時代が本当に来てしまったのだ。僕はその時代の変化に必死でついているだけなのだ。送れまいと必死にもがいて、なんとかくっついているのだ。世の中の変貌に取り残されまいと必死にもがいて、なんとかくっついていることが、それが人から見たときに、
「ひろみは変わらないよね」と映るのではなかろうか?
つまり、その変化についていかなければ「ひろみ変わってしまったよね。昔はよかったのに・・・」となるのだ。
それは変化を恐れて過去の自分に、過去の栄光にすがってしまい、自分を変えられないと起こる、と僕は思う。いまから17,8年ほど前にスタッフに薦められてインターネツトを通じてファンとの交流をさらに深めようと、いち早くネットに触れた僕は、じつは自身でもかなり戸惑ったことを覚えている。
本当に電話回線でメッセージが送られたり、音楽が聴けたりできるのだろうか、と。それがいつの間にか光通信に変わり、音楽や映像が簡単に送れるどころか、テレビをモニター代わりとして、ソフトを提供する時代になってしまった。
つまるところ可能な限り
兆候を読み解くことではなかろうか?
そして社会の微妙な変化を理解し、流れをいち早く解釈する柔軟性が大切なのでは、と僕は思っている。

今年、郷ひろみさんは
、61歳になります。

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