この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
作品集
第2章 平成27年5月…
素晴らしいメールを紹介します…
◆渡邊 毅 著 の
「道徳の教科書」より
かつて、第三十五代アメリカ大統領J・F・ケネディは大統領就任演説で、
「国民諸君、国家が諸君のために何をなし得るかを問うのではなく、諸君が国家に何をなし得るかを
考えよ」と述べました。
国民の自由と安全を守ってくれるのは、もちろん国家なのですが、
「それを支えるのは国民であり、その国家のために私たちには何ができるのかという視点を失ってはならない」とケネディは言っているのです。今から二千年前、ヨーロッパの地中海で、カルタゴという国が商業によってひときわ繁栄したことがありました。ところが、カルタゴは、ローマ帝国に戦争で負けて滅亡してしまいます。滅亡の原因は、軍事力の劣勢、外交の失敗などいろいろありましたが、結局は、「カルタゴの国民があまりにも個人主義になり、個人の利益を優先して、社会や国の利益を考えなかったことにあった」といわれています。そういえば、ドイツがフランスの
ナポレオンに敗れ(1806年)、滅亡に瀕していたとき、哲学者フィヒテも、「ドイツの敗北は、多くの国民が、自分の利益のことしか関心を持たなかったためだ」とカルタゴ滅亡と同じような原因を指摘していました。
◆渡邊 毅 著 の
「道徳の教科書」より
かつて、第三十五代アメリカ大統領J・F・ケネディは大統領就任演説で、
「国民諸君、国家が諸君のために何をなし得るかを問うのではなく、諸君が国家に何をなし得るかを
考えよ」と述べました。
国民の自由と安全を守ってくれるのは、もちろん国家なのですが、
「それを支えるのは国民であり、その国家のために私たちには何ができるのかという視点を失ってはならない」とケネディは言っているのです。今から二千年前、ヨーロッパの地中海で、カルタゴという国が商業によってひときわ繁栄したことがありました。ところが、カルタゴは、ローマ帝国に戦争で負けて滅亡してしまいます。滅亡の原因は、軍事力の劣勢、外交の失敗などいろいろありましたが、結局は、「カルタゴの国民があまりにも個人主義になり、個人の利益を優先して、社会や国の利益を考えなかったことにあった」といわれています。そういえば、ドイツがフランスの
ナポレオンに敗れ(1806年)、滅亡に瀕していたとき、哲学者フィヒテも、「ドイツの敗北は、多くの国民が、自分の利益のことしか関心を持たなかったためだ」とカルタゴ滅亡と同じような原因を指摘していました。