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第18章 平成２８年１０月１日

共に考えましょう！

◆「もう海で泳ぐのは危ないといわれる原因」

　「ここの海は汚い！泳げないじゃん」
思わずそう言ってしまう浜辺の汚染も、深刻です。

しかし、最近は、外洋の汚染が始まっていて
ここの汚染がこれ以上進んでしまうと
海は二度と生き返れないのではないかといわれています。
例えば、1997年1月に、
島根県の隠岐の島(おきのしま)沖で起きた
大規模な油流出事故がありました。ロシア船籍のタンカー「ナホトカ号」から
6,240klの油が流れました。事故当時は、悪天候の為に回収作業が遅れ
付近の漁業や観光に大きな損害を与えました。
同時に分かっているだけでも1,300羽以上の鳥が
病気に倒れてしまい
、生態系全般に与えた影響は計り知れません。
このように、海は、事故による油流出や、海底資源の開発に伴う油の流出
川や空気を通じて陸からの有害物質の流入、廃棄物の海洋投棄など
様々な原因で汚され続けています。
そして、その汚染地域はどんどん広がっています。
　大規模の海洋の油汚染調査によれば
油膜は、世界の主要なタンカールートを中心に世界の海洋に見られます。
また、現在は使用が禁止されていますが
過去に、農薬などに使われた有害物質が、海中で発見されています。
海の中では、これらの物質がなかなか分解、消滅しない為波に揺られて漂っているのです。当然、これらの物質を飲み込んだサカナを人が食べれば人間も汚染されていく事になります。
農薬を製造した時には想像も出来なかった事が、地球の生態系の中で起きているのです。