パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第19章 平成28年11月１日

素晴らしいと思いました。

◆「世界一周を目前に殺されてしまったマゼラン」

　海外旅行で、トラブルに遭いやすいのは
初めての訪問者より、
むしろリピーターだといいます。現地への慣れと自信が油断を生んでしまうようです。史上初の世界一周を前に殺害された
ポルトガル人のフェルディナンド・マゼランの場合もリピーターの悲劇が当てはまるかもしれません。
マゼランが、スペインから西へ向かって出発したのは1519年の夏の事でした。
五隻270人の艦隊で
セビージャ港を出発しましたがこの時アメリカ大陸は、すでに発見されていました。マゼランは
「マゼラン海峡」「太平洋」の名を付け約千日をかけて、1521年3月、現在のグアム島に到着しています。翌4月には、フィリピンのセブ島に到着。
当地の王に、スペイン王への服従とキリスト教を強制し、一応成功しました。
ところが、近くのマクタン島を領主ラプ＝ラプの不服従にあって戦闘に入ります。そして、5月27日、敵陣内で戦死してしまうのです。とうとう、死体も母国には戻りませんでした。
艦隊は、その後、モルッカ諸島へ寄って、喜望峰を回り結局、1522年9月8日に
セビージャへ帰ってきました。世界一周を果たしたのは、一隻の艦隊と
生存者18人のみでした。
実は、マゼランは若い頃、東南アジアに在勤した事がありました。スマトラ人の通訳も雇い、現地との交渉にも自信満々だったそうです。
しかし、その自信が裏目に出てしまい戦う事になってしまったのが、命取りになったといえるでしょう。